후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
そのため敵は用心して、近寄って来るに相違ない」
老人の言葉の終らぬうち、室に置いてある蘭灯の火影が、見る見る中に暗くなった。
「如法暗夜の火取り虫を、室へ窃かに忍ばせたと見える」呟くと共に三太夫は、ハーッと息を吐き出した。と見よ火影は次第に明るみ、室は真昼のそれかのように、以前にも優して輝いた。
如法暗夜の妖術が、三太夫のために破られたからか、吹き止んでいた夜嵐が忽然として吹き起こり、板戸を揺する騒音が耳を聾するばかりである。その物音にまぎれながらそれとは異なる物の音が――人間の歩く足音が、タッタッタッと聞こえて来た。それが雨戸の前まで来る。と驚いたかのように立ち止まった。
「一枚雨戸が開いているので、案に相違しているのでもあろう」三太夫は心でこう思った。「一枚開けた雨戸の隙からはいれるものならはいって見よ」三太夫は嘲笑った。
戸外の物音は暫時の間、そよとの気配も示さなかったが、やがてすり足でもするような大地を擦る音がした。とその瞬間、火薬の匂いが、プンと臭覚を襲ったが、忽ち轟然たる響きと共に、室の襖がハタハタと仆れ、廊下の床の一ヵ所から、天井を目掛けて一道の火焔、竜蛇のように立ち昇った。