후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
右門は歓喜に顫えながら、夢か現か玄か妙か、ただ大岩に取り付くばかり、その間も岩はセリ上がり地上を離れて一間あまり、空に浮かぶと見る間もなく、ハッとばかりに横へ逸れ、大地に落ちて静まるや、岩の抜け出た大穴から、薔薇色の火光ほのめき立ち次第次第に昇ると共に、神女か妖女か髪長く束ね、草色の衣裳身に纏い、合掌の指を固く結び、両眼を垂れて幽かに結んだ、丈高き乙女が現われた。早くも見てとった権六は、思わず大声をあげたのである。
「やあ、さては女郎が女来也よな!」
「ナニ、女来也とな? その女が?」こう云いながら五右衛門は刀の柄に手をかけた。「以前京師にありし時、汝の噂を耳にしたり、女だてらに党をつくり、義を蒐めるとは猪口才千万! いで五右衛門が退治てくれる! まずその前に素姓を云え! 素姓を名のれ! 名を名のれ!」
すると横から権六が、それを引き取って云うのであった。
「さっき名のった言葉によれば、日本全国六十余州に、散在している陰陽師の司、中御門中納言の由縁の者、山尾とか申す女の由……」
それを聞くと思わず五右衛門は、よろよろと背後へよろめいたが、
「南無三宝!」