후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
これから参るあなたの故郷の木曽福島と申すところも、さぞよい景色でございましょう」
「木曽一帯は福島と云わず、藪原であれ洗馬であれ、みなよい所でございます」
「そのよい景色の福島へ、由縁もないのにあなたと一緒にこの私が参るとは、不思議な運命でございますなあ」
「それと申すも諏訪の郡の諏訪明神の境内で危ういところを助けられ、あなたにお逢い致したればこそ、こういう運命にもなりました。このように思えば悪侍の石川五右衛門というあの男も私には悪く思われませぬ」
「ほんとにそう云えばあの侍は二人にとっては結ぶの神、出雲の神様でございましたなあ」そう云うと山尾は両の頬を耳までポッと赧らめるのであった。賤女の風はしているが京師の公卿に縁ある者、己と備わる品位と美貌は、恥を含んで一層美しく、右門の眼にも見えるのであった。
しかし右門はさりげなく、山尾の洩らした言葉の意味をわざと汲み取らぬ様子をして、無言でスタスタ歩いて行く。
山尾も無言で歩いて行く。二人は秋草離々たる路を、こういうようにして行くのであった。
山尾は歩きながらも不思議の運命を、繰り返し胸で思って見た。
「……日本の国に数多い陰陽師の司と仰がれる中御門中納言公豊卿の、姫と産まれた身でありながら、あまりに母が筋目ないため、我が身を肚に持ったまま、莫大の黄金と短刀と、陰陽秘伝