일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면

아오조라 문고

そして彼女に白髯の武士の一挙一動を訊くのであった。

白髯の殿の一行へも、紫の君のその噂がいつとはなしに伝わった。

「小姓などでもあるであろう」白髯の殿はそう云ったが、「その遊びぶりが見たいものじゃ……どうじゃ鳰鳥、その小姓は、黄金の雨でも降らせるかな?」

「いいえ」と鳰鳥はさげすむように白髯の殿を遮った。「そのお方様は黄金の雨も白銀の雨も降らせませぬ。総じてその方のお話は風雅の道ばかりでございます。例えば聞き香、和歌の話、糸竹の道にもお詳しく、曲舞もお上手でございます」

「なるほど」と殿は微笑した。懐中から袱紗を取り出したが、巧みの手附きで香を摘み、静かに香炉へ投げ入れた。忽ち香炉の口からは、糸のような煙りが立ち昇り、身も魂も蕩けるような美妙な匂いが館一杯、隅々にまでも漂って行った。

「聞き香の上手なその若衆に、今焚いた香は何であるか、誰か行ってその名を聞いて参れ」

白髯の殿の言葉と共に一人の遊女が立ち上がった。

女はやがて帰って来たが、白髯の殿へ云うのであった。

「漢土渡来の月宮殿、大和名は柴垣じゃと申されました」

「偉い」と殿は膝を打った。「今焚いたはまさしく柴垣じゃ。