후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
「三人の言葉我が意を得たり。しからば武兵衛をここに呼んで改めて披露致すとしようぞ……誰か武兵衛を召し連れて参れ」
「はっ」
と、返辞えて傍の襖をそろそろと開けた次の間から、貴人のご前をも憚らず裸体一貫の大男武兵衛はノシノシ現われたがそのままムズとそこへ坐りさすがに手を突いて平伏した。
「はだか武兵衛参ったか」
甚五衛門は声を掛けた。
「は、参りましてござります」
武兵衛自身でこう答える。
「その方今回の働き振り前代未聞と覚ゆるぞ。この城中の勇士一同感心致さぬ者はない。ついてはこのまま城に止り浪人組の一人として末長く仕える気はないか?」
身に余る上意にはだか武兵衛は畳へ面形を拵えたが、さも有難そうに顔を上げ、
「いわば雲助のこの私を苗木の城で名も高い浪人組へお加えくだされ末長く仕えよとの有難い仰せ、何んの否やがございましょう。ただ勿体のう存じます」
「ウム、潔いその返辞。甚五衛門満足じゃぞ」
しかるにこの時浪人組の遥か末座の列の中から人もなげなる哄笑がさも憎々しく聞こえて来た。
甚五衛門は声する方へキッと瞳を注いだが、別に怒った様子もなく、
「見れば、玄斎坊主之助、何が可笑しくて笑うたか?」