후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
! 俺は一人じゃ!」
彼は大刀を杖突きながらよろめきよろめき、戸外へ通ずる扉の前まで走り寄ったが、
「吹雪よ、俺を吹き倒せよ! おおおお、俺は死にそうだ! 俺の頭は割れそうだ! 嵐よ、俺を……吹き倒せよ!」
はたと扉を引き開けた。颯と吹雪が舞い込んだが、それと一緒に人影がツと部屋の中へ走り込んだ。
「や! 何者!」
と叫ぶより先に、芳江はひらりと走り寄った。
「ま、あなたは、市之丞様!」
二人はやにわに抱き合った。誠にその男は市之丞であった。雪に濡れ嵐には乱れていたが、紛う方もない市之丞であった。
弾正太夫は振り返り、つと一足近寄った。
つくづく男を見守ったが、
「やあ、汝が市之丞とな、何用あってここへは来たぞ※(感嘆符疑問符、1-8-78) ここは敵国、葡萄大谷! すなわち我こそ弾正太夫! 敵方神保帯刀の、その近親者とあるからは、究竟の捕虜、遁がしはせぬ! 引っ捕えて逆さ磔刑、その覚悟あって参ったか? 返答致せ、えい、どうじゃ※(感嘆符疑問符、1-8-78)」
「はい」
と、寒気に顫えながらも、市之丞は雄々しく進み出た。
「仰せの通り某事は神保帯刀の息子ではござれど今は縁切られて赤の他人……」