후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
惜気なく敷き連らねた高価の毛皮。香炉から上る香の匂い。すなわち、善尽くし美尽くした、鳳凰の間の有様を憤おらしく見廻わしてから老師は二人を見返ったが、
「何んと豪奢な住居ではないかの。不義の快楽の見本とでも云おうか。いずれ強掠したものであろう」
「私達を捉えて鬼王丸はどうするつもりでござりましょう?」――さすがは女で芳江姫にとってはこれが不安に思われるらしい。
「我らが身分を明かせて置いたれば無下の振る舞いも致しますまい」
オースチン師はこう云って、彼女の不安を慰めようとする。
「もしまた無礼の振る舞い致さば、この市之丞が生命に懸けて、きっとお守護致しますれば、それはご安心遊ばしませ」
「おお、勇ましい市之丞殿のお言葉、勇士はそうなくてはなりませぬ」オースチン師は愉快気に頷き、
「まず芳江殿はその無邪気なそして清らかな精神の美で、彼奴を感化なさりませ。そしてその次にはこの愚僧、南欧西班牙の科学の知識をもって彼奴を説破致しましょう。それでも無礼致すとあらばその時こそは市之丞殿の武術の力を借りましょうぞ。三人の力を一つに集め、鬼王丸に向かったなら、よも負けることもありますまい。