후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
数馬は元気よく云うのであった。
「それはそれは忝けのうござる。ではそろそろ参ろうかの」
オースチン師と数馬とは肩を並べ足音を忍ばせ十字路を左の方へ曲がって行った。と、前方遥か彼方に赤黄色い灯火がぼんやりと怪火のように点っている。そこに土牢があるのでもあろう。
「足音を立ててはなりませんぞ。体を岩壁へピッタリ着け、気取られぬように参りましょうぞ」オースチン師は注意をする。そこで数馬はピッタリと右側の岩壁へ身をくっ付け静かに先へ進む。
次第次第に近寄るに連れて土牢の様子が二人の眼にも朦朧として映って来た。すなわち岩壁を向こうへ切り込み、そこで一個の横穴を拵え、その正面へ牢屋格子をギッチリ組み立てたものらしい。
「ふうむ、恐ろしい牢屋じゃわい。古代西班牙の拷問部屋もこれにはなかなか及びそうもない。よくこの中で今日まで市之丞殿は活きておられたものだ」
老師は口の中で呟きながら尚そろそろと近寄った。
やがて何者にも咎められず土牢の前まで来ることが出来たが、何より二人に意外であったのは一人の牢番もそこにいず、土牢の戸が一杯に押し開けられていることであった。
「はてな」