후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
こんな所へ今時分、お前のような若い女が何用あって来たものか、もしや狐狸ではあるまいかと、窃かに案じていたのだが、父親石右衛門の代理というならちゃんと符調が合っている。それよろしいか開けるぞよ」
ガタンと閂の音がして狐格子はガラガラと開いた。
ひらりと飛び込んだ娘葉末、素早く四辺を見廻わしたがじっと市之丞に眼をつける。
と、やにわに手を延ばし、青竜二郎の太刀を抜いた。
「やや待て待て、未だ早い! 鐘の鳴るのが成敗の合図じゃ……」
あわてて止めるのを尻目にかけ、油断を窺い繊手一閃、ザックリ肩を割りつけた。
「わッ」
と仆れる青竜二郎、葉末はツッと――走り寄り市之丞の縄をブツブツと切った。
「さ、お逃げなさりませ! ここにおっては浮雲うござんす」
ぐいと腕を取り肩にかける。
「どなたでござるか存ぜねど、忝けのうござる!」
と弱り果てた声で、こう市之丞は云いながら、肩にすがりヨロヨロと社殿の内陣から外へ出た。
螺旋階段
戸外は暗々たる闇である。
夜明けんとする一刻前の文様も解かぬ夜の山を、肩に縋りつ縋られつ、二人の男女は辿って行く。
社を離れて三町余り、闇にも著く鬱蒼と茂った杉の林まできた時に、二人は精根を使い果たし転がるように腰を下ろした。