후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
これから参って見舞うことにしようぞ」
ここは本丸の一室で鬼王丸の起居していた所。彼誅されてない今は御獄冠者の居間として、華美であった装飾など総て一切取り去られ、いかにも武将の住居場所らしく、弓矢鉄砲刀鎗によって、さも厳しく装われている。
時刻は夜が明けて陽が射したばかり、その美しい朝陽の光が、開け放された窓を通し、室一杯に流れ込んでいたが、床の間に安置された御厨子を照らし、御厨子の中に立たせ給う聖母マリヤとイエス基督とを焔のように輝かせている。
冠者の前には台があり、台の上には書籍があり、書籍には次のように書かれてある。
「孫子曰ク、夫レ兵ヲ用ル之法国ヲ全クスルヲ上ト為シ、国ヲ破ル是ニ次グ、軍ヲ全クスルヲ上ト為、軍ヲ破ル是ニ次グ、旅ヲ全クスルヲ上ト為、旅ヲ破ル是ニ次グ、卒ヲ全クスルヲ上ト為、卒ヲ破ル是ニ次グ、伍ヲ全クスルヲ上ト為、伍ヲ破ル是ニ次グ」
すなわち孫子「謀攻の巻」だ。
夜の明けぬうちに起き出でて読み耽っていたのであろう。
「衣裳を持て」
と云いながら冠者は悠然と立ち上がった。
隣りは宿直の室であったか、「はっ」とかしこまる声がすると間の襖が静かに開いた。