일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면

아오조라 문고

いかさま二人の旅の武士――天丸左陣と人丸左陣とが、木の間を縫ってやって来た。

「さあ来やがれ泥棒め! 矢でも鉄砲でも持って来い!」

才蔵は喜んで怒鳴るのであった。

此方二人は立ち止まった。

「さて人丸殿」

と天丸は、小さい声で囁いた。「向こうに見える窟の内に、二つの宝物があるのでござる。二人一緒に参りましょうかな?」

「いやともかくも拙者一人で最初様子を見ることに致そう」人丸左陣は元気よく云った。

「おおさようか。それもよろしかろう。では注意して参られるよう」

「心得申した」

と云いすてて人丸左陣は悠々と窟の方へ進んで行った。

近付くままに見れば一人の少年が窟の前に狼と一緒に坐っている。

「何んだ乳臭い子供ではないか。こんな子供を恐れるとは、天丸左陣とも云われまい」こう呟きながら人丸は尚悠々と進んで行った。

「これ、何者だ!」

とそのとたん大きな声が響いて来た。いやその声の鋭いこと! 左陣は思わず立ち止まった。そうして彼は考えた。

「なるほど、普通の子供ではないな。これは迂濶り油断は出来ぬ」

――で、彼は慇懃に、

「拙者こそは浪人にて人丸左陣と申す者。御意得たきことござりまして遥々参ってござります」