후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
お召しかえでございます。……鳰鳥の方様、いざお召しかえを」
「ハイ」
と云うとお六はフラフラと次の間へ歩を運んだ。
化粧を直し衣裳を着換え、再び現われたお六の姿は、誰の眼にも贋物とは見えず本物の鳰鳥そっくりであった。
そのお六の鳰鳥は、数人の腰元を前後に従え、再び桟敷へ戻るべく、長い廊下を渡って行った。
一方本物の鳰鳥は、賤女の態に姿を変え、自分の居間に坐っていた。
腹心の腰元玉章と、腹心の老女秋篠と、これも同じく腹心で、醜婦と大力とで名を取っていた荻ノ江という腰元と、同じく腹心で剽軽者で、軽口の上手な花車、――以上四人が鳰鳥の前へズラリと一列に並んでいたが、いずれも面白そうにニヤリニヤリと北叟笑んでいる。
「まず換え玉も大丈夫、あの塩梅なら露見しそうもない」こう云ったのは鳰鳥であった。「それにお前達四人の者が、上手に櫂を取りさえしたら三日や五日は誰一人贋物などとは思うまいよ」
「精々うまく致しましょう」老女の秋篠はこう云ったが、「それはそうとご前様には、いつ頃ご帰館あそばしますな?」
「今日は九月二十七日。では九月の末日までには是非とも帰って来ることにしよう」