후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
の市街なるものは、まことに立派なものであり、家々はほとんど石造であった。それがいずれも三層四層の、大厦であり高楼であった。
市街の中央に本城があったが、これぞこの国の領主の住居で、領主夫婦と家来とが、贅を尽くして住んでいた。この本城を中心とし、八方へ大道が通じていたが、こういう市街の建て方も、バビロンの風と似通っていた。
街の辻々には石像が立ち、小さな公園が出来ていた。今は初冬で花はなかったが、春からかけて秋の初めまでは、花の絶え間がなかった。本城の背後には神殿があり、ご神体は「根本の神」と呼ばれていた。そこには数十人の巫女がいた。
淫祠を祭るという事は、未開時代の特色であって、物質文明科学文明の、隆盛を極わめている現代にあっても、その根を断つことは出来なかった。信濃の笠石、男石、日向小林在の陰陽石、上野須原の凹凸神、富士山麓の夫婦岩、岩瀬の陽石などそれである。
由来人間の慾望は、性慾と生存慾との二大慾望に、帰納することが出来るのであって、この慾望の起伏消長が、人生でもあれば社会でもあった。そうして二つの慾望が、不幸にして充たされないその場合に、芸術、宗教、科学などが、人の世に招来されるのであった。