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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。
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また同じ倉光君の報告(四巻五号四六頁)に、この地方の山子や鍛冶屋は「金屋子さん」を祀る習慣があって、金屋子さんは鍛冶を発明する前に、まず炭を発明するのが必要であったからだというとある。なるほど鍛冶に炭は必要ではあるが、山子と鍛冶屋とが同じ神を祭るのは、むしろもと彼らが同じ筋の人であった為であろう。鍛冶はカヌチで、今ではもっぱら金を打って刃物やその他の金属具を作る職人ではあるが、昔はそんな分業はなく、同じ仲間で自ら炭をも焼き、その炭で砂鉄を蹈鞴にかけて地金をも作ったものであったに相違ない。そしてその守り神を金屋子さんと呼んでいるのであろう。後世は鋳物師の事を多く金屋と呼んでいる。そしてその金屋子さんの氏子の漂泊的山子が、常民から筋の違ったものだと思われているのは無論であるが、今も山陰の或る地方では、鍛冶屋や鋳物師をも筋の違ったものとして、婚を通ずるを忌むところもあるという事である。
山子とは山人というと同じ意味の語である。なお家人すなわちケニンを「家の子」とも「家っ子」(奴)とも云い、唐人を「唐子」などいう類である。里人が次第に都の文化に親しみ、所謂「公民」