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「やまとみんぞく」とはなんぞや

先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選

喜田 貞吉

喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页

青空文庫

三 右の疑問の解決と皇統の尊厳

しかるにこれらの多くの疑問のすべては、道鏡が皇胤(註二)であったとの旧説を是認することによりて、ともかくも或る程度まではことごとく解釈しえらるるのである。

三 右の疑問の解決と皇統の尊厳

この事は実は自分の創見ではない。去る明治二十年代において故田口卯吉博士が、その経営の雑誌史海の誌上で既に多少の解決を試みられかけたのであった。しかるに当時その説には反対説が多く、博士も遂に大成されずに中止されてしまったのであった。けだし当時田口博士は道鏡の素性に関する続日本紀の文に、河内の弓削氏の人であるという事、彼の先祖に大臣があったという事などある記事について、適当なる解釈を下しえられなかった為であるらしい。

しかしながら右の道鏡素性に関する問題は、その時代に往々実例を見るが如く、一皇族が母方の姓をついで臣籍に下ったものであったと解して、容易に通ずべきものなのである。彼は実に多くの旧説の斉しく言うが如く、施基親王の王子で、おそらく河内の弓削氏の腹に生れた者であったであろう。したがってそれが河内の弓削氏の人であり、その先祖に弓削(物部)の守屋の大臣(大連)があっても差し支えはないではないか。