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「やまとみんぞく」とはなんぞや

先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選

喜田 貞吉

喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页

青空文庫

間人考

一 はしがき

一 はしがき

我が古代の社会組織の上に「間人」という一階級があった。ハシヒト或いはマヒトと読ませている。この事については、自分がさきに「民族と歴史」を発行した当時、その第一巻第一号(大正八年一月)に、「駆使部と土師部」と題して簡単に説き及んでおいたことであったが、その後に阿波の田所市太君は、阿波における徳川時代の間人に関する棟附帳の抄録を、同誌五巻三号(大正十年三月)に報告せられ、周防の谷苔六君は、周防における同じ時代の門男百姓のことについて、同誌九巻五号(大正十二年五月)に発表せられるところがあった。「門男」はすなわち「間人」である。この谷君の発表に際して自分は、いずれそのうち間人とハチヤとを関連して、その後の研究を取り纏め、同誌上に発表してみたいとの事を予告しておいたのであったが、たまたま同年九月の震災の影響で、同誌は本誌と合併する事となり、自分の研究もつい心ならずそのままに放任されて、ついに今日に及んだのであった。すなわちここに「間人考」の下に、その予約を果したいと思う。

間人とは文字の示す如く中間の人の義で、大体において良民と賤民との中間に位するということを示している。