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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。
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そしてそれと同時に、ますます日本紀火災の記事の絶対に信ずべきものたる確信を得て来た。しかもこれほど明白なる史実に対して、学界がなお非再建論を容るるの余地を有する事について不思議に感ずるようになった。相当文献の扱いに慣れた筈の人々までが、その妄想に過ぎざる非再建論に眩惑せられて、これに左袒し、これを謳歌するもののあるのにむしろ公憤を感じ出した。すなわちさらに関野君の発表せられた法隆寺以外の古建築物、その他古仏像等に関する研究をも採って審査してみると、奇態にもそのすべてが余輩の見解と相背馳しているように感ぜられる。遂に自ら根本的研究を加えてみたいとの野心が熾んに燃え出した。ここにおいてさらに小杉先生の書庫について、古今目録抄・良訓補忘集・伽藍縁起流記資財帳、その他法隆寺に関係ありげな写本を拝借して、繁劇なる文部省勤務の余暇を割いて、夜を日に継いで研鑽を重ねてみると、すべての物がハッキリと判って来る気がして、所謂快刀乱麻を絶つの快感を覚え出した。有頂天になったとはけだしこんな場合の心情を言うのであろう。ことに法隆寺資財帳によって、天平十九年の法隆寺にはまだ講堂がなく、当時なお七堂伽藍再興の途中である事実を発見した時の快感は、到底筆紙に尽しがたく、思わず手を拍って躍り上り、したたか家人を驚かしたものだった。