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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
「冒険クラブ」1948(昭和23)年8月~1949(昭和24)年5月号、「超人間X号」光文社、1949(昭和24)年12月刊行の上記単行本で完結
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,025 字 · 178 页
機械人間の生産
あのときは大してお役にもたてず、すみませんでした」
「いや、それどころじゃない。えらいことみなさんにごめいわくをかけました。ところでこんどわしは雷を使う研究はぷっつりやめて、あの研究所からべんりな機械を製造しますわい。そこで職工さんを二十名と雑役さんを十名雇いたいのじゃ。給料は思いきって出しますから、希望の人は、どんどんわしのところへ申しでてくだされ。その製造事業がさかんになると、しぜんこのへんの村々へも大きな金が流れこむことになりますわい。ぜひとも力を貸してくだされや」
博士は、そういって、みんなに協力を頼んだ。
機械人間の生産
博士が、こんど製造工場を起こすについて人を雇うからどうぞ来てくださいと頼んだのは、一カ村ではなく、そのあたり四里四方の全部の村々であった。
昔の博士を知っている者の中には、めんくらった者がすくなくない。というのは、博士はその昔、研究所長として、はなはだ横柄であった。たまに博士と行きあって、こっちからあいさつの声をかけても、博士はじろりと、けわしい目を一度だけ相手に向けるだけで、礼をかえしもしなかった。
じろりと見られるのは、まだいい方で時には博士はまったく知らぬ顔で行きすぎることさえあった。