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ちょうにんげんエックスごう
超人間X号
海野 十三
「冒険クラブ」1948(昭和23)年8月~1949(昭和24)年5月号、「超人間X号」光文社、1949(昭和24)年12月刊行の上記単行本で完結
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,025 字 · 178 页
また、人造神経系統を作ることにも成功した。それからそれらをまとめて人造脳髄ができたのだ。そして最後に谷博士独特の新製品であるところの、いわゆる「電臓」が完成されたのだ。そしてX号の正体こそ、その「電臓」にほかならないのである。そういうわけだから、この研究所にある設備を利用すれば、人造人間をこしらえることはそんなにむずかしくないはずである。
X号はまず手はじめに、試験的に二つの人造人間をこしらえることにした。甲号は男体であり、乙号は女体に作りあげることになった。
仕事は、さっそくはじめられた。谷博士の研究ノートを見、そして番号をひきあわせてその器械器具を出して動かしてみれば、人造人間製作のやりかたは、だんだん分かって来るのだった。X号はこの仕事にかかるとき、谷博士に手つだえと命令したが、博士は首をふって、頑強にこばんだ。それでX号はやむなく彼ひとりで仕事をはじめたのであった。
その仕事は一週間かかった。
X号としては、ずいぶんの時日がかかったように思ったが、もし人間がすると、それが谷博士であっても、すくなくともその三倍の日数がかかったことであろう。