轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
どうひょう
道標
宮本 百合子
第一部「展望」筑摩書房、1947(昭和22)年10月号~1948(昭和23)年8月号<br> 第二部「展望」筑摩書房、1948(昭和23)年9月号~1949(昭和24)年5月号<br> 第三部「展望」筑摩書房、1949(昭和24)年10月号~1950(昭和25)年2月号、1950(昭和25)年4月~12月号<br> 資料「展望」筑摩書房、1949(昭和24)年8、9月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 846,457 字 · 1672 页
「とにかく日本人はドイツのやりかたをもっともっと本気で研究する必要がある。大戦後のあのドイツが、どうです、もうそろそろ英仏を追いぬきかけて来ている。クルップだって、ジーメンスだってイー・ゲーだって――これは世界有数な染料工場ですがね。おどろくべき発展をとげている。レウナの窒素工場と云えば世界最大のものだが、これなんか、御覧なさい。現在生産しているのは肥料ですよ。ドイツの農業を躍進させたのはレウナだという位だが、一旦ことがあればこの大工場が、そっくりそのまま強力な軍需工場に転換するような設備をもっている。日本でもだいぶこのごろは生産の合理化っていうことが云われて来ているらしいが、どうして! どうして! ドイツのやっていることにくらべれば、おとなと子供だ。――まあ、それにしろ云わないよりはましですがね」
そして、津山進治郎は、伸子たちにもっとすすんだ説明をした。
「御婦人のあなたがたには無関係なことだろうが、これというのも、ドイツが戦後、高度なトラスト法をとるようになって、はじめて成功したわけです。トラスト法というのはね。『わかれて進み合してうつ』という有名なモルトケ将軍の戦術を、産業上に応用した独特の方法なんです」