轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
どうひょう
道標
宮本 百合子
第一部「展望」筑摩書房、1947(昭和22)年10月号~1948(昭和23)年8月号<br> 第二部「展望」筑摩書房、1948(昭和23)年9月号~1949(昭和24)年5月号<br> 第三部「展望」筑摩書房、1949(昭和24)年10月号~1950(昭和25)年2月号、1950(昭和25)年4月~12月号<br> 資料「展望」筑摩書房、1949(昭和24)年8、9月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 846,457 字 · 1672 页
四
そのために、つや子のほかの、誰かうちのものが、多計代についてホテルにのこっていなければならなかった。つや子が十三の少女だということも、一行のプログラムを一層複雑にした。ヨーロッパの習慣で、つや子はまだ親たちの表だった社交の生活には加えられなかった。泰造と多計代、和一郎と小枝、素子と伸子と、それぞれの組にわかれて行動しようとするとき、一人ぼっちでのこされなければならない少女のつや子は、和一郎と小枝の組か、さもなければ素子と伸子の組か、どっちかにくっつかなければならなかった。二人一組の大人に、子供であって子供でない年のつや子が附属すれば、自然その組の行動は、その条件にしたがえさせられることを意味した。
和一郎と小枝、素子と伸子の二組は、かわりばんこにそういうふたとおりの条件に支配され、佐々のうちのものがパリについてから、和一郎たちにとっても、まる一日が自分たち若夫婦の自由につかえるという日がなかった。このことは、永年思いあっていた従兄妹同士の新婚旅行であるパリ滞在について、和一郎と小枝の深い不満になった。小枝は、だまって、困った顔でいるのだけれど、和一郎は、