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ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
「日本小説 第一巻第三号~第二巻第七号」1947(昭和22)年8月1日~1948(昭和23)年8月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,047 字 · 322 页
「ノートルダムの先生も、カタワのくせに、全然アマッチョロイ頭じゃないか。ふざけちゃ、いけないよ。殺人犯人はこれだけの人間の中にチャンと居るにきまってらア」
「なぜだい。外から忍んで来る事だって有りうるじゃないか」と内海。
「馬鹿な。ここのうちに居る者でなきゃ、できない証拠があるじゃないか。犯人は王仁の部屋の鍵をしめたり開けたりすることが出来るんだぜ。鍵を握っているんだ。だから、ここにいる御歴々の誰かでなきゃ、そんな芸当はできやしないや」
すると、一馬がイライラ叫んだ。
「我々は探偵じゃないんだ。犯人の話は止そうじゃないか」
「ヘッ」とピカ一は吐きだして、
「よかろう。望むところだ。エロ話。これあるかな。これに限るさ。食卓とは常にそういうものなんだ。男と女が顔を揃えて酒をのみながら、あられもない、文学だの芸術だのとツマラヌ話をしているから、尊公らの作品はいつまで経っても青ッポイのさ。ともかく、さすがに、王仁先生の小説は大人の小説だったよ。だから、エロを談じ、大いにエロを行いましょうや。今夜こそは、宇津木先生に、インネンをつけなくちゃア。然し、何だな、僕は胡蝶さんの冷めたいオスマシが好きなんだが、どうも僕は、やっぱり日本人のせいか、仏像趣味なんだな。