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ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
「日本小説 第一巻第三号~第二巻第七号」1947(昭和22)年8月1日~1948(昭和23)年8月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,047 字 · 322 页
九 火葬の帰り道
「来月の九日。やっぱり、何か、その日、ありますか」
「いえ、でも、分りゃしませんや。あの脅迫状と今度の殺人事件とレンラクがあるのかどうか、まったく見当はつきませんや。王仁さん殺しと珠緒さん殺しが同じ犯人だか、それも分りゃしませんもの。然し、脅迫状については、要心の必要はあるかも知れません」
そのとき王仁の屍体が到着したという知らせがきた。
九 火葬の帰り道
表座敷へもうけた葬場で読経と焼香が終ると、用意の大八車に棺をつんで、ただちに火葬に出発した。
来客の男子はそろって火葬場まで行くことになり、一馬、木ベエ、人見小六、丹後弓彦、博士もピカ一も、神山東洋に至るまで、棺につづいてゾロゾロと出てくる。セムシ詩人が森の妖婆の杖みたいなものに縋って玄関から出てくると、外に勢ぞろいの見送りの娘子軍の中から、あやかさんが、
「内海さんはムリじゃありませんこと。半みちぐらいあるそうよ。失礼させていただきなさいな」
「ええ、ほんと。私たち女だけ残されると、なんだか、さみしいわね」
と秋子さん。
「アラ、もてるわね。カジモドさん」
と、千草さんが大きな声で冷笑をあびせて、
「行っといで。