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ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

「日本小説 第一巻第三号~第二巻第七号」1947(昭和22)年8月1日~1948(昭和23)年8月1日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,047 字 · 322 页

青空文庫

七 探偵小説狂の老政客

すると郡山千冬のはからいで、東京医大の浅田一博士から、いつでも教えてあげますから、いらっしゃい、という好意を受けましたから、そこで色々御教示にあずかることができました。厚く御礼を申上げる次第です。などと法医学の大権威のお名前を持ちだしておいて、実は読者をケムにまいておこうという深謀遠慮です。探偵小説ともなれば、色々策を施しますよ。あなた方を相手に、そうまでする必要はないのですがネ。

さて、最後に挑戦状。私より解答の御寄稿を挑戦いたす方々

江戸川乱歩先生。木々高太郎先生。カングリ警部先生。八丁鼻先生。読ミスギ先生。アタピン先生。以上(八月七日)

坂口安吾

七 探偵小説狂の老政客

珠緒さんの首にアイロン用のコードが二重にまきつけられていたが、これはその寝室の棚に置かれていたものであった。

兇行はだいたい十二時から二時までぐらいの時間だろうということだが、泥酔して熟睡中をやられたから、全然抵抗のあとはない。暴行の形跡もなく、胸から下にも布団がキチンとかかっていて乱れがなく、蚊帳も吊られたままであり、ただ、女中の証言によると、枕元のアンドン型の朱塗りのスタンドをつけたまま眠った筈だが、その電燈が消えていたということだった。