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ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
「日本小説 第一巻第三号~第二巻第七号」1947(昭和22)年8月1日~1948(昭和23)年8月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,047 字 · 322 页
そのとき、かねての計画通り、土居画伯が一間ほどの青大将をブラ下げて、食堂の窓の下を通られ、ニワトリをのんだ大蛇を退治た、腹をさいて晩メシのオカズを出してやろうと仰有りながら賑やかに登場致されたのです。計画は図に当り一同は窓から首をだして眺める、蛇ずきのツボ平さんは、窓からとび下りて行くという協力ぶりで、あやか夫人が眠り薬を入れるチャンスが構成されたわけでしたが、ここに一人、千草さんというアマノジャクが存在し、土居先生の熱演にフンと鼻もひっかけないお嬢さんが現れたために、この計画は深刻きわまる破綻をもたらす結果となった。つまり、ひいては千草殺し、つづいて内海殺しというセッパづまった犯行をつづけざるを得なくなったのであります」
「千草さんが眠り薬投入の現場を見ていた次第ですかな」
と神山東洋が、あまり興ものらない声で質問した。
「現場を目撃したわけではなかったのです。千草さんは、犯人は珠緒さんだと思っていました。珠緒さんが煎じ薬をフラスコへうつして冷やしたのですから、そう信じていた。ところが、眠り薬はフラスコへ投入されたものではなく、それ以前に、煎じたヤカンに投入されたものだと判り、おまけに珠緒さんが殺されてしまった。