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ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
「日本小説 第一巻第三号~第二巻第七号」1947(昭和22)年8月1日~1948(昭和23)年8月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,047 字 · 322 页
ところが、ひどい。うッかりからかってオダテたが最後、つけあがること、男という男を鼻息で吹きちらかして尻にしきまくる魂胆なんで、本県じゃア前科十犯の人殺し屋でもチヂミ上るという八丁鼻が、アタピンにかかっちゃ鼻先であしらわれていまさ。その代り、天才的な心眼で、なんでもアタマへピンとくる。見たもの聞いたものアタマへピン。黙って坐ればアタマへピン。尤も八割方外れますけど、時々あたる。推理ぬきの飛躍型、時々あたれば沢山さ。なんでもかんでも頭へピンピンくるのだから、いそがしく賑やかな頭でさア。あなた方のインスピレーションがどんなぐあいのピン助だか知りませんが、アタピンのピン助ぶりはジンソク突入流線型、見事なものですな」
カングリ警部の一行も、一緒に夕食のテーブルにつく。八丁鼻も読ミスギも杯をあげる。カングリ警部は甘党だった。
「こうして打ちとけていただけば、我々も光栄ですな。警察というと偏見的にいきなり敵意で迎えられるのが我々のつらいところで、警察は犯人製造会社じゃありませんや。ところで、せっかく御食事中無粋な話ですが、然し、こういう際には、事件の話題を回避するよりも卒直にそれを話題にとりあげて銘々が腹蔵なく話を交される方が、気持が整理されて、互によろしいのですな。