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「やまとみんぞく」とはなんぞや

先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選

喜田 貞吉

喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页

青空文庫

枕草子に、

てづからは声もしるきに、はしたもの、わらはべなどは、されどよし。

栄花物語根合の巻に、

はしたもの、女房の局の人など、をかしくしたてゝ沓すり歩く。

落窪物語に、

はしたわらはのあるに、さうぞきかへさせて……罵りて出で給ひぬれば、……

宝物集に、

宮腹なるはしたものと志深く思ひけるが、……

殿暦康和五年十一月十五日の条に、

殿上人遊間、余(藤原忠実)候二御簾内一。(中略)斎院御方半物三人、装束自二内方一被レ進。

などあるハシタモノ、ハシタワラワ、半物などは、いずれも女子の事の例ばかりなのである。しかし伊予三島文書伊予国免田記に、

道々外半人等五十二町七反

経師七反 紙工二反 傀儡師壱町(以下所謂道の者なる雑職人十五を掲ぐ)

とある「半人」はハシタビトと読むべきもので、殿暦に「半物」とあるに同じく、名目抄にはその「半物」にハシタモノと傍訓し、また前引御老女衆記にハシタを「半下」と書いてあることなどによってその読み方は知られるが、これは必ずしも女性のものではない。けだしハシタという言葉そのものに本来男女の性の区別はないのであったが、同じ意味の語を男性にはチュウゲン(中間または仲間)と音読することがふさわしく、女性にはハシタと訓読することの優しく耳に響くので、自然にこの別をなすに至ったものであろう。