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「やまとみんぞく」とはなんぞや

先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選

喜田 貞吉

喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页

青空文庫

、分散して太子縁故の諸寺の造営に着手したとの事は平子君の引かれた補闕記や、法輪寺の古流記にも立派に認めたところである。しかるにその火災が日本紀奏上の歳よりも五十年前、すなわち今日にして明治十七年の事であったか、或いは百十年前、すなわち文政七年の事であったかを間違えるという如きの事が、どうしてありうるであろう。これに反して補闕記は、これまた相当の古書であるとは云え、少くも平安遷都を遡らざる時代のものであり、しかも一私人の簡単なる編著であるが上に、その庚午火災に関する記事は、他の史実がすべて太子の年譜中に排列せられたのとは趣きを異にして、特にその末項において、しかもその庚午の歳を推古天皇の二十八年と推歩し誤るが如き、甚だ不用意なる筆を下したもので、おそらく本書を一旦脱稿した後になりて、それに気がついて軽率にも年代の推歩を二重に誤り、これを追記したと見るべき程の杜撰なものであってみれば、これを以て日本紀の記事を訂正せんとするが如きは、思いも寄らざる事であると謂わねばならぬ。

かくの如き理由の下に、余輩は当時世に発表せられた一切の非再建説の根拠について、ともかくもことごとく一と通りは論破しつくしたのであった。