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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
喜田貞吉『先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「日本民族」とは何ぞや、「ケット」と「マット」、奥羽地方のシシ踊りと鹿供養、火葬と大蔵、くぐつ名義考、国栖の名義、国号の由来、時勢と道徳観念、周防石城山神籠石探検記、炭焼長者譚、長吏名称考、憑き物系統に関する民族的研究、手長と足長、道鏡皇胤論について、間人考、人身御供と人柱、法隆寺再建非再建論の回顧、本州における蝦夷の末路、オシラ神に関する二三の臆説、サンカ者名義考。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 页
石器時代の遺物としては、石器土器骨角器が一番多く、ことに奥羽地方から出るものには非常に精好なものが多いのであります。中にも土器の如きは、今日の陶器製作者でも容易に真似の出来ぬ様な、意匠の豊富な、技術の優秀なものが多く、ひとり実用品のみでなく、立派な美術品ともいうべき程のものが少くありません。実際奥羽地方の石器時代の土器は、世界のあらゆる石器時代の土器に比較して最も勝れたものと申してもよいのであります。この時代の奥羽地方の住民は、実に石器時代文化の頂点に達し、観賞品愛玩品を製作して、これを楽しむという程度に達していたものであった事がわかります。
しかしながら、かくの如き品物が出ますのは、実はひとり奥羽地方のみには限りません、関東の地方においても、技術の点ではやや劣りますが、数においては奥羽地方に劣らぬ程の、多くの遺物遺蹟があるのであります。そしてこれと同じ系統に属すと認められるものが、数においては少いけれども、さらに本州中部から、近畿地方、中国、四国、九州にまで及び、遠く琉球にまで存在しているのでありまして、ことに九州南部には、それが比較的多数に発見せられているのであります。