轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

おおおかえちぜん

大岡越前

吉川 英治

「日光」1948(昭和23)年9月~1949(昭和24)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 218,436 字 · 437 页

青空文庫

世代の毒茸

(いかに、問題を、よく処理するか)

を、熟議し合ったというのである。

老中の意は、もちろん、将軍家の意にももとづくものに違いない。事の起りを、考えると、ちょうど昨日、越前守が、きょうの吹上の拝謁を願い出た――直後に、吉宗から、

(何とか、善処せよ)

と、老中へ内意が洩らされたものであろう。

吉宗が、どうして、こんな内意を出したか。それには更に、勝重の説明があった。

吉宗が、こんどの事件に関心をもち、同時に、窮地にある越前守の進退について、深く心配し出したのは、すでに事件の表裏や臆測について、噂が、一般的になったこの初夏の頃だった。

そこで、吉宗は、さっそく、藪田助八の手で、問題の真相を、側面から調べさせ、かたがた極力、これが越前守の致命とならないように警戒させた。

吉宗も、まだ新之助といって、紀州家の部屋住みでいた当時は、よく市中に出て、市井の不良と大差のない放縦放埒をやッていた経歴がある。「藪八、藪八」とよんで、藪田助八はその頃からの気のおけない腹心なのだ。また助八も、吉宗の性行はよくのみこんでいる。

で。助八のそれからの暗躍は、つまり吉宗の内命によるものだった。