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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁

青空文庫

三人は、ただ、恐ろしい怪人の顔を、見つめているばかりです。まだ、ものをいう力もありません。

「フフフフ……、驚いたか。わしは、かならず、約束をまもる。いつか、わしは名探偵明智小五郎を盗みだして、わしのすみかに閉じこめてみせると、約束した。また、そのてはじめに、明智探偵のだいじな助手の小林少年を、とりこにしてみせると約束した。その約束のはんぶんを、いま実行したのだ。小林君、きみはもう、わしのとりこになったのだよ。そして、このつぎは明智先生のばんだ。ウヘヘヘヘ……。」

小林君は、まだ、なにもいいません。ただ、じっと、怪人のぶきみな顔を、にらみつけているばかりです。

「ところで、小林君、きみのポケットにB・Dバッジが、たくさんはいっているはずだね。それを、ここへだしてくれたまえ……。おい、この子のポケットを、さがすんだ。」と、うしろに立っていた黒覆面の部下に、命令しました。

小林君は、じぶんで、ポケットから、三十個のB・Dバッジをつかみだして、黄金のテーブルの上に、ザラッと、なげだしました。いやだといっても、黒覆面に、とられるにきまっているからです。

「うん、よしよし、これがきみたち少年探偵団の目じるしだね。