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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁

青空文庫

一寸法師

それから、二日めの夜、こんどは郵便で、灰色の巨人からの手紙が、大賞堂あてにとどきました。それにはこんなことが書いてあったのです。

三月七日の夜、きっとしなものをもらいにいく。用意をしておくがよろしい。

灰色の巨人

これを読んだ主人は、かくごのうえとはいえ、やっぱり青くならないではいられませんでした。三月七日の夜といえば、あすのばんなのです。すぐに、このことを警察と、明智探偵事務所へ電話でしらせ、その夜は、ことさら厳重な見はりをすることになりました。

灰色の巨人は、この厳重な見はりの中へ、いったいどんなふうにしてやってくるのでしょう。また、大賞堂の主人の知恵は、うまく巨人をだますことができるのでしょうか。

一寸法師

賊が予告した三月七日のまえのばんに、大賞堂の主人と支配人は、店員がみなねてしまってから、そっと起きだして、明智探偵と相談したとおりのことをすませました。つまり、ほんとうの宝石類のはいった古新聞のつつみは、物置部屋のがらくたの中にほうりこまれ、店の大金庫の中のたくさんの、りっぱなサックには、にせものばかりが入れられたというわけです。

さて、いよいよ、三月七日の夜がきました。