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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁
黒い怪物
「おやっ、ごらん、ここに、こんなに落ちているよ。」
その門の前に、バッジが十いくつ、バラバラと、落ちているではありませんか。
「あっ、これの裏には、イ、ノ、ウ、エ、と、ほってある。」
「こっちのは、ノロとほってあるよ。」
小林君のバッジだけでは、たりなくなったので、三人のバッジを、よせあつめたのでしょう。
「それじゃあ、このうちが、あやしいんだね。」
「うん、そうだよ。こんなに、かたまって落としてあるのは、このうちへ、はいったというしるしだよ。」
「どうしよう。この門をよじ登って、しのびこんでみようか。」
「だめだよ。小林さんでさえ、とりこになったんだから、ぼくたちでは、どうすることもできやしないよ。はやく明智先生にしらせたほうがいい。そうすれば、先生がきっと三人を助けだしてくださるよ。」
「うん、そうだね。じゃあ、いまからすぐに、明智探偵事務所へ、かけつけよう。」
黒い怪物
二少年が電車に乗って、千代田区の探偵事務所にかけつけますと、明智探偵は、おりよく事務所にいて、ふたりを書斎にとおして、話を聞きました。
「うん、そうか。よくみつけてくれた。それじゃあ、わたしが、助けだしにいくことにしよう。