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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁

青空文庫

魔術の種

少年たちは、男のあとについて、ドアをでました。ドアのすぐ外に、三段ほどの階段があり、それをおりて、うす暗いトンネルのようなところを、すこしいきますと、そこにまたドアがあって、覆面の男が、それをひらきました。

すると、そこから、いきなり、パッと、目もくらむような明るい光が、さしてきました。

そこが、この地底の国の王さま、魔法博士の部屋だったのです。

「さあ、こちらへ、はいりなさい。」

三人は、男にしたがって、部屋にはいりました。

その広い部屋は、むかしの仏壇の中のように、キラキラと金色に光りかがやいていました。目がいたくなるほどです。

てんじょうも、壁も、すっかり金色なのです。そこに金色のまるテーブルと、金色のせなかの高い、りっぱないすがあって、そのいすに、見おぼえのある黄金怪人が、ゆったりと、こしかけていたではありませんか。

魔術の種

そのとき、黄金怪人が、三日月がたの黒い口を、キューッとまげて、きみの悪い声で笑いました。

「ウヘヘヘヘ……、小林団長、とうとう、つかまったね。わしは、きみのくるのを、いまかいまかと、待ちかまえていたんだよ。」

小林君たち三少年は、黒覆面の男におしやられて、黄金怪人のこしかけている前の、黄金のテーブルのそばに立たされていました。