輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁
黒い穴
じいさんが、ねこぜになって、両手で、それを追っかけていくのも同じです。
「ねえ、あんなに、歩きつづける機械じかけなんて、ありっこないよ。あのこびとは、ほんものの黄金怪人かもしれないぜ。」
ノロちゃんが、顔を青くして、ささやきました。
考えてみますと、黄金怪人は、いくらでも、じぶんのからだを小さくできるのですから、じいさんの先にたって歩いている金色の人形は、じつは怪人そのひとなのかもしれません。ノロちゃんがうたがうのも、もっともです。
「うん、ひょっとしたら、そうかもしれない。そうだったら、いっそう、あいつのあとをつけるんだ。見うしなわないように。きみたち、いいかい。」
小林君が、ふたりを元気づけるように、ささやきました。
黒い穴
じいさんは、さびしい町から、さびしい町へと、どこまでも歩いていきます。もう、一キロ以上も歩きました。いくらさびしい町でも、たまには人が通ります。じいさんは、向こうからくる人の姿を見ると、金色の人形に、おおいかぶさるようにして、それをかくしてしまうのです。三少年は、じぶんたちも、気づかれやしないかと、ビクビクしながら、ずうっとうしろの方から尾行していましたが、じいさんは、ときどき、うしろをふりむくのに、なぜか少年たちに、すこしも気がつかないようです。