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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁

青空文庫

明智探偵と小林少年

そのあとで、店員たちは、からっぽになった首かざりのケースを取りかこんで、ガヤガヤ、いっています。

「おい、このケースの中に、へんな紙きれがはいっているぜ。おや、なんだかえんぴつで書いてある。」

「まんびき少女が、手紙をのこしていったのかな。」

みんなでひろげて読んでみますと、そこには、つぎのようなおそろしい文句がしるしてありました。

首かざりを一つ、ちょうだいしたが、じつはこんなものが、もくてきではない。きみの店の宝石を、ぜんぶちょうだいしたいのだ。一週間のうちに、かならず、店のしなものを、ねこそぎもらいにくる。用心したまえ、おれは魔法つかいだからね。

灰色の巨人

さっきのあやしい少女は、灰色の巨人の手下だったのです。表で、さわぎをおこした青年も、やっぱり手下のひとりだったかもしれません。そのさわぎにまぎれて、少女は首かざりをぬきとり、手紙をのこして逃げさったのです。

ああ、灰色の巨人! いったいそれはなにものでしょうか。そして、これから、どんなおそろしいことを、はじめるのでしょうか。

明智探偵と小林少年

宝石商、大賞堂の主人は、灰色の巨人の手紙を見て、ふるえあがってしまいました。