輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁

青空文庫

黄金怪人

いやだといっても、どうせまた、さっきの男たちがとびだしてきて、むりに、つれていくのでしょう。それよりは、こちらからすすんで、魔法博士にあいにいったほうがよいと考えたのです。

「ノロちゃん、もう、こうなったら逃げることはできないんだから、いってみよう。そして、魔法博士に、わけをきいてみよう。」

井上君は、そういって、ふるえているノロちゃんの手をひっぱって立ちあがらせ、ロウの顔をもった男のあとについて部屋を出ました。

黄金怪人

青くすきとおったロウのような顔のやつは、けっして人間ではありません。機械でできている人造人間です。顔は、ロウ人形の顔なのです。声も、こいつの声ではなく、からだのなかに拡声器がとりつけてあって、どこか遠くのほうで、だれかが、マイクロフォンの前でしゃべっている声が、こいつのからだの拡声器から出てくるのでしょう。

ロウ人形は、あの機械のような歩きかたで、コツコツと、廊下を進んでいきます。ひどくうす暗い廊下です。そこを、右にまがったり、左にまがったりして、奥のほうへはいっていくのです。

そのうちに、廊下がまっ暗になってしまいました。電灯が、ひとつもついていないのです。