輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁

青空文庫

巨人の正体

とひきかえに、正一君をとりもどした、あくる日、園井さんの家へ、へんな男がたずねてきました。ジャンパーをきて、鳥うちぼうをかぶり、めがねをかけ、せなかにふろしきづつみをしょった、いなかの行商人みたいな男です。

女中さんがあやしんで、ことわろうとすると、その男は、女中さんの耳になにかささやきました。それを聞くと、女中さんはびっくりしたような顔で、おくへはいっていきましたが、すると、園井さん自身がげんかんへ出てきて、へんな男を応接間へ通しました。

「みごとな変装ですね。どう見ても、明智先生とは思えませんよ。」

園井さんは、感心したようにいいました。そのへんな男は、名探偵明智小五郎だったのです。そこへ正一君もやってきて、明智探偵にあいさつしました。

「園井さん、あなたをよろこばせる、おみやげを持ってきました。」

明智はそういって、ふろしきづつみをひらき、黒ぬりの箱をとり出して、そのふたをひらきました。すると、パッと目をいる、美しい光。

「や、それは『にじの宝冠』じゃありませんか。」

園井さんが、びっくりして、宝冠を手にとりました。

「ほんものです。きのう正一とひきかえに、賊にわたしてきた、ほんものの宝冠です。