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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁

青空文庫

」

と思ったので、いそいで魔法博士の寝室へひきかえし、ドアをひらいて、とびこんでいきました。すると、そこには、ちゃんと、魔法博士の黄金怪人が、いすにかけているではありませんか。

「あっ、やっぱりそうだ、先生、たいへんです。もうひとり、黄金怪人が、あらわれたのです。」

そして、くわしく、あの部屋のできごとを話しました。すると魔法博士も、はっとしたように立ちあがって、

「むろん、そいつは、にせものだ。だが、おかしいな。明智のほかには、だれも、ここへはいったやつはないはずだ。その明智は、ああして牢屋にとじこめてある。明智でないとすると、そいつは、いったい、何者だろう。よしっ、わしが、いってみる。きみも、ついてくるんだ。」

魔法博士の黄金怪人は、黒覆面の部下といっしょに、いきなり部屋をとびだすと、さっきの部下の部屋へかけつけました。そして、その部屋のドアから十メートルほどのところまで、近づいたときです。

ぱっと、そのドアがひらいて、中から黄金怪人が出てきました。もう、その部屋の部下を、ベッドの下におしこんでしまって、つぎの部屋へいくつもりなのでしょう。

「あっ、あれです。