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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁
またしても、そっくり同じふたりの黄金怪人の対面です。
「ウハハハ……、とうとう、つかまえたぞ。みんな、こいつのよろいをぬがせて、正体をあばいてやれ! 中から、どんなやつがあらわれるか、わしは、それが、たのしみだよ。ウハハハハ……。」
魔法博士が、ざまをみろというように、大きな声で笑いました。
「ウフフフフ……、そうはいくまいて。ここをどこだと思う。ほら、これを見ろ。おれは、ここまで、みんなを、おびきよせたのだ。そして、きさまの作ったびっくり箱を、こんどは、こっちが利用する番だよ。」
いったかとおもうと、向こうの黄金怪人は、そこにある巨大なかんのん開きのドアに近づき、いきなり、それをひらいてとびこむと、中からドアをしめてしまいました。
それは、いつか、ゾウが姿を消した、あのふしぎなコンクリートの部屋だったのです。何者ともしれぬ黄金怪人は、この魔法の部屋を、ぎゃくに利用して、じぶんの姿を消すつもりなのでしょう。
それをみると、魔法博士の黄金怪人は、「あっ。」と、驚きの声をたてて、かんのん開きのドアの前にかけより、それをひらこうとしましたが、扉がこわれていて、外からは、ひらかなくなっていました。