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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁

青空文庫

それを、べつの部屋にかくしておいたのを、ぼくが、牢屋にはいっているほんものの二少年と、すりかえたのだ。

さっき、ぼくはにせの明智といっしょに、ひとりの少年を、このうちに、ひきいれたといった。それは小林君によくにた、かえだま少年だったのだ。いま牢屋の中にいるのは、そのかえだまのほうだよ。だから、ここにあらわれた三人のほうが、みんなほんものなのだ。じぶんでもかえだまを使うくせに、ぼくのほうのかえだまに気がつかないとは、きみもうかつな男だねえ。ワハハハ……。」

魔法博士は、もう、グウのねも出ません。死にものぐるいになって、きょろきょろと、あたりを見まわしていましたが、「ちくしょうっ!」と叫ぶと、いきなり、向こうへかけだしました。

「待てっ! きみはさいごの手段として、火薬の樽に火をつけて、地底の国を爆破するつもりだろう。だが、そんなものを見のがすぼくではない。あの火薬は水びたしにして、使えないようにしてある。むだなあがきはしないがいい。」

「うぬっ!」

魔法博士は、歯ぎしりをして、くやしがり、こんどは、別の道へかけだそうとしました。

「だめだっ、そっちもだめだよ。