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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁
そこの入口を遠まきにして、がやがや、さわいでいるばかりです。
それから十分ほどもたったでしょうか。神社のむこうの出口にまわっていた、少年探偵団員のひとりが、いきせききって走ってきました。そして、こちらにいた小林団長を見つけると、そのそばにかけよって、
「小林さん、ゾウはむこうから出ていきました。でも宝冠をかぶった女の人は、ゾウにのっていないのです。この森の中へかくれたのだろうとおもいますから、ぼくたちは、あちらの見はりをつづけます。」
と報告し、そのまま引きかえしていきました。
小林少年が、そのことを、そばにいた警官たちにつたえますと、警官のひとりが、まだサーカスの中にいた中村警部をよびに走り、やがて、警部と三人の刑事がかけつけてきました。それから森の入口にいた五人の警官を、神社の三つの出入り口や、まわりの土塀の外に見はりをさせておいて、警部と三人の刑事は、神社の森の中の捜索をはじめました。小林少年は、そこにいた団員のうちの五人に、警官とおなじように見はりばんをさせ、あとの四人をつれて警部のあとから森の中にはいり、捜索の手つだいをしました。
むこうがわの入口に石の鳥居があって、そこから社殿まで、ずっと、しき石の道がつづき、両がわにたくさんの石どうろうがならび、社殿の前には、二ひきの大きな石のコマイヌが、石の