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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁

青空文庫

その鉄棒のはまったおりの中には、曲芸をする大きなクマがはいっているのです。なぜ、クマのおりを見はらせたか、そのわけは、やがてわかります。

小林団長と園井少年は、さいごの五人のひとくみの中にのこりました。そして、大テントの曲芸場から、がくやへ出入りするカーテンのところへ集まりました。

小林君はさきに立って、大きなカーテンをまくり、がくやの通路へはいっていきました。通路の両がわには、曲芸に使ういろいろな道具がおいてあります。

その中に、「玉のり」の大きな玉が五つころがっていました。土でできた重い玉で、白と赤のだんだらぞめになっています。その上に曲芸師の少女がのって、足でクルクルまわしながら歩きまわる、あの玉です。

「おや、ひとつだけ、でっかい玉があるね。巨人の玉だね。」

ひとりの少年が、五つの玉の中の、ひとつをゆびさしていいました。それだけが、直径八十センチもある、大きな玉なのです。

「これは、きっと、女の子じゃなくて、おとながのるんだよ。あの大男の道化師が、のるのかもしれないね。」

べつの少年がいいました。みんなが「灰色の巨人」のことを、考えているものですから、「巨人」