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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁
ふしぎなくずや
それから、あるところまで自動車を走らせて、宝冠とひきかえに正一君をわたす。
明智小五郎や警察に知らせれば、おれにはすぐわかるから、正一君は永久にかえらないものと思え。
では、まちがいなく、このとおりにやるのだ。そうでないと、きみはもう、いっしょう、正一君にあえないだろう。
灰色の巨人
園井さんは、この手紙を見ると、宝冠をてばなすことに、かくごをきめました。いくら、たいせつな宝物でも、子どものいのちには、かえられないからです。
「灰色の巨人」は、明智探偵にも知らせてはいけないと書いていますが、園井さんはそれだけは、約束をやぶることにしました。こちらから、明智探偵の事務所をたずねたり、明智探偵に、うちへきてもらったりしたら、敵に感づかれるかもしれませんが、電話ならだいじょうぶです。電話だけで明智探偵に知らせて、名探偵の知恵をかりることにしました。
ふしぎなくずや
園井さんは、明智探偵に電話をかけて、電話口で灰色の巨人からの手紙を読みあげました。直通の電話ですから、だれもぬすみ聞きはできません。敵にさとられる心配は、すこしもないのです。
すると、明智探偵は、しばらく考えてから、答えました。