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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁
それを聞くと、警視庁では、捜査一課長をとりまき、三人の係長が、あわただしい会議を開き、大急ぎで方針をきめました。警視庁内の広場に待機している警察ヘリコプターに、犯人ついせきの命令がくだったのです。
ヘリコプターには、操縦士と機関士のほかに、銃と双眼鏡を持った警部がのりこみました。
風船の綱がきれてから、もう三十分もたっていましたが、風船は風だけで飛ぶのにくらべて、ヘリコプターは、風とプロペラと両方で飛ぶのですから、風船においつけないはずはありません。
ヘリコプターは警視庁の上空五十メートルにのぼり、風のふく方向へ、全速力で飛びました。機上の警部は、双眼鏡を目にあてて、しきりに空中をさがしています。
やがて、ヘリコプターは、東京の町をはなれ、品川の海に出ました。もうお台場が、目のしたに見えます。
「あっ、いた、いた。あすこを飛んでいる。千メートルかな。八百メートルぐらいかな。ほら、肉眼でも見えるだろう。この方向だ。全速力を出してくれたまえ。」
ヘリコプターは、警部の指さす方向に、いままでよりも、いっそうはやく飛びました。空中のまめつぶのような点が、りんごほどの大きさになり、それから、おもちゃのようなかわいらしいゾウの形になり、そのゾウが、みるみる大きくなって、いまは、ヘリコプターから百メートルほどの空を、