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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁
すぐに警察にとどけましたが、どうもそれだけでは安心ができません。そこで、おもいだしたのが、名探偵明智小五郎のことです。明智探偵には、まえに銀座のほかの店が事件をいらいして、盗難をのがれたことがあります。主人はそのときの名探偵のてなみをよく知っているので、明智探偵を、しんから尊敬しているのでした。
主人はじぶんで、明智探偵の事務所へ電話をかけました。
「わたしは銀座の大賞堂のあるじでございますが、じつは、新聞をにぎわしている灰色の巨人が、わたしの店をねらっているのです。それで、ぜひ先生のご助力をおねがいしたいのでございますが……。」
すると、電話のむこうから、明智探偵のおちついた声が聞こえてきました。
「それはご心配ですね。わたしも灰色の巨人という賊には、きょうみをもっているのです。くわしいようすをお聞きしたいものですね。」
「では、これからすぐ、おうかがいいたしましょうか。」
「いや、それよりも、わたしのほうから、お店へいきましょう。賊をふせぐためには、やはり現場を見ておくほうが、よいのですから。」
それではお待ちしますといって、電話をきりましたが、それから三十分もすると、明智探偵が助手の小林少年をつれて、大賞堂へやってきました。