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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁

青空文庫

そっちこそ、いまに見ているがいい。明智先生が、この部屋に、とらえられてきたときに、べそをかくんじゃないぞ。」

「とらえられるもんか。ぼくが、じゃまをしてやる。けっして、先生は、きみなんかに、だまされやしないよ。」

それを聞くと、いままでだまっていた、ほんものの井上君も肩をいからして、どなりだすのでした。

「うん、そうだ。小林さんと、ぼくと、ノロちゃんの三人で、きみのじゃまをしてやるんだ……。負けるもんかっ。」

「ウヘヘヘ……、チンピラたち、なかなか、いせいがいいな。そんなにどなったって、わしは、ちっとも、おどろかない。かえって、きみたちが、かわいくなるくらいだよ。よし、よし、そう、さわぐんじゃない。いまに、おいしいものを、たべさせてやるからな。ウフフフ……。ところで、小林君、きみはまだ、いいわすれたことがあるはずだね。ほら、今日の夕がたのことさ、小さな黄金人形が、どこまでも歩きだしたじゃないか。そしてとちゅうで、たちまち、子どもぐらいの大きさになったじゃないか。あれは、どうしたわけだろうね。」

「うん、それも、わかっている。あのオモチャを売ってたじいさんは、きみだよ。