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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁
きみはゾウといっしょに、どこかへ、消えてしまっていたんだよ。」
「へえ? おかしいな。そういえば、なんだか、スーッと、からだが、浮くような気持がしたけれども、この部屋からは、一度も、出なかったよ。」
まさか、ノロちゃんが、うそをいうはずはありません。これはいったい、どうしたことでしょう。ノロちゃんは、部屋を出なかったといいます。しかし、部屋がからっぽになっていたことも、たしかなのです。
「ウフフ、小林君、そこじゃよ。魔法の種は、そこにあるのじゃよ。わかるまい。いくら名探偵でも、この秘密だけは、わかるはずがないのだ。」
魔法博士の老黒人は、あざけるようにいうのです。小林君は、一生けんめいに考えました。しかし、いくら考えても、わかりません。いったい、そんなふしぎなことが、どうしてできるのか、まるで、けんとうもつかないのです。小さいノロちゃんひとりなら、どうにでもなるでしょうが、あの巨大なゾウが消えたのです。消えたかとおもうと、またあらわれたのです。そんなことが、できるはずがないではありませんか。
読者諸君、この秘密が、わかりますか? やっぱり一つの奇術なのです。