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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁

青空文庫

B・Dバッジ

種があるのです。びっくりするような種があるのです。しかし、このなぞは、さすがの小林少年にも、とけなかったので、そのまま、秘密として残りました。やがて、その秘密のとけるときがくるのです。そのときには、おもいもよらぬ大騒動がおこります。そして、その騒動といっしょに、ゾウの消えうせたふしぎななぞが、とけるのです。

B・Dバッジ

さて、お話かわって、小林君たちが、魔法博士のとりこになってから、五日ほどたった、ある日のことです。

少年探偵団員の川瀬と山村の二少年が、世田谷区のある町を歩いていました。ふたりとも小学校の六年生ですが、今日は日曜日なので、世田谷のお友だちをたずねた帰り道なのです。もう午後四時ごろでした。

両側には、大きなやしきがつづいていて、あまり人の通らない、さびしいところです。ふたりが話しながら歩いていますと、道のまんなかに、ピカピカ光る、まるいものが落ちているのに、気づきました。

「なんだろう。お金かしら。」

山村少年が、そこへ近よって、拾いあげてみました。

「あらっ、きみ、たいへんだよ。これ、お金じゃなくて、B・Dバッジだよ。」

「えっ、B・Dバッジだって?」