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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《灰色の巨人/魔法博士(はいいろのきょじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 156,085 字 · 312 頁
まん中は、ふつうのおとなです。左がわに立っているのは、すもうとりのような大男です。その大男のせいのたかさは、一寸法師と、まん中の道化師とを、合わせたほどもあります。巨人が三人にわかれましたが、その中のひとりは、やっぱり巨人だったのです。その大中小の三人が、おそろいの道化服で、おじぎをしているようすは、思わず、笑いだすほどおかしいのでした。
「ねえ、小林さん、やっぱり巨人がいるよ。小林さんが、隅田川で出あったやつ、あいつじゃなかったの?」
ひとりの少年が、小林団長に、ささやきました。
「まだわからない。あんなに、おしろいをぬってちゃあ、見わけられないよ。あとでおしろいをおとした顔を、見てやろう。ひょっとしたら、あいつかもしれないからね。」
「でも、むこうでも、小林さんに気づきやしないかしら?」
「気づくかもしれない。しかし、だいじょうぶだよ。まさかサーカスから、にげだしゃしないよ。もしにげだせば、すぐに、あいつと、わかってしまうからね。」
「それに一寸法師もいるんだぜ。巨人と一寸法師が、ちゃんとそろっているんだぜ。へんだな。ぼくなんだかきみがわるくなってきた。